矯正治療インスタグラム

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出っ歯が気になるという患者さんにアライナー矯正治療を行いました。

治療内容:アライナー矯正、右上六番抜歯
治療期間:2年6ヶ月

この患者さんは上顎前突という上の前歯が前に出ている歯並びで、いわゆる出っ歯さんのお口元です。
歯と歯の間に少し隙間があるのでそのスペースを使いながら前歯を下げていき、歯を全体的にも後ろに移動させて上下の歯を噛めるようにしていきました。

上顎前突とは上の歯が下の歯よりも前に出ている状態のことをいいます。大きく分類すると、上の歯の傾斜によって出っ歯になっている場合(歯性の上顎前突)と、下顎に比べて上顎全体が大きく、上顎の歯茎と歯が前方に突き出している場合(骨格性の上顎前突)があります。

歯性の上顎前突は、幼少期の指しゃぶりや舌で前歯を押す癖などによって継続的に力がかかることで前歯が傾いてきます。また、成長期に鼻や喉の病気で鼻呼吸ができず口呼吸が癖になっていると、唇の筋肉に締まりがなくなり歯が前に出てきてしまうこともあります。
骨格性の上顎前突は、遺伝的な要因が大きいとされています。両親の上顎全体が大きい場合、また下顎が上顎に比べて小さい場合などは、その子供が出っ歯になりやすい傾向にあるようです。

上顎前突にはいくつかのリスクがあります。
・横顔のバランスが悪い、笑った時に歯茎が目立つ、などの見た目のコンプレックス
・唇が閉じにくく口呼吸になりドライマウスになりやすい
・ドライマウスにより唾液の分泌量が減少し虫歯や歯周病になりやすい、着色が着きやすい
・噛み合わせが悪くなり食べ物をうまく噛み砕けない
・スポーツや事故のときに、前歯が折れたり唇が切れたりしやすい
・下顎を前にずらして噛む癖がつくため、顎の関節に負担がかかり顎関節症になりやすい

上顎の治療方法
・矯正抜歯
歯を後ろに引っ込めるためにはスペースが必要になるため、抜歯をしてスペースを作り矯正装置で歯を後ろに引く
・ストリッピング
歯を少しずつ削って小さくして歯を後ろに引くスペースを作り、矯正装置で歯を動かす
・遠心移動
歯を全体的に後ろに送りながら前突や傾斜を整える
・顎の拡大
床矯正装置を使って顎を広げ、顎の成長により歯を並べるスペースを確保する
顎が発達する幼少期には有効ですが、顎の成長がとまった成人になると顎の拡大は困難になります
・外科矯正
顎の骨を切り骨格を改善する

上顎前突の矯正治療は年齢や噛み合わせによって治療方法が異なります。大木歯科医院では矯正認定医を取得しているドクターが患者様にとって最善の治療方法を提案します。
矯正治療に興味のある方は一度大木歯科医院へお越しください!🦷

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2025.12.08

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